働き方や職場を変えるべき心身のサイン

看護師は、日々の多忙な業務や命に関わる責任の重さから、知らず知らずのうちに心身を限界まで追い込んでしまいがちだ。
奉仕の心で患者のケアや周囲への配慮を優先するあまり、自分の身体が発するSOSサインを無視して走り続けてしまう人も少なくない。
しかし、無理を重ねて完全に限界を超えてしまうと、元の健康な状態に戻るまでに想像以上の長い時間が必要となる。
手遅れにならないためには、心身が発する限界のシグナルを正しく理解すること大切だ。

心身が発する危険なサインとしてまず注目したいのが、原因のわからない慢性的な不調である。
十分な時間の睡眠をとっても身体が重く抜けきらない倦怠感が続いたり、以前は心から楽しめていた趣味や外出に全く興味が湧かなくなったりした場合、精神的な病であるうつ病を患っている疑いがある。
また、出勤前や通勤途中に理由もなく突然涙が溢れてきたり、病棟に入る直前に激しい吐き気や動悸を覚えたりする現象は、心が限界を迎えていることを示す拒絶反応だ。
これらの変化を単なる一時の疲れのせいにして見過ごせば、休職や退職に追われる事態に発展しかねない。

こうした症状が頻繁に現れるのは、自身の精神的な弱さや努力不足ではない。
それは、現在の労働環境や勤務体制が完全に許容量を超えている証拠である。
我慢を重ねて心身を壊してしまう前に、部署異動や夜勤の免除を上司に相談したり、別の職場への転職を検討したりして、自身を守る行動を起こすべきだ。